2006年08月02日

赤ん坊に未来はあるか

最近、赤ん坊を目にする機会が多い。

7ヶ月の赤ん坊と一緒に暮らしている。



頭を床にぶつける。

泣く。

お気に入りのおもちゃを目の前に持っていってやる。

すぐ泣き止む。

さっきまで泣いていたことを、すっかり忘れている。



笑っている。

母親がどこかに行く。

泣く。

さっきまで笑っていたことを、すっかり忘れている。



赤ん坊には、今しかない。さっきまでのことは、覚えていないというより、無い。全く、過去はなくなってしまう。今この瞬間は、今までの過去の流れの先端にあるということなんて、全くわかっていない。今、この瞬間だけを生きている。


時間の流れを感じていない。時間が瞬間の点の集合だとすれば、点の上に乗っかって生きている。だから、次とか明日とか将来とかいう、先のことも頭にない。赤ん坊に未来はない。


たまには赤ん坊のように生きてみようかなとも思う。


(河)




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2006年07月31日

肩こり

肩がこった。

肩がこったと思って、ふと見たら、最後にブログを書いてから1年が経っていた。

1年といえば、ワーホリの人がニュージーランドに来て、そして帰っていくまでの期間だ。幼稚園児が小学生になり、浪人生が大学生になり、59歳だった人が定年を向かえ、まだこちら側にいた人が向こう岸に渡ってしまう時間だ。

あまり普段は、昨日とか明日とか考えずに生きようと思っている。ましてや来年とか去年とか、考えてもしょうがないかなとも思う。でも、たまには、1年間というスパンで、自分のことを考えてもいい。

例えば、1年後の自分の不確定要素と確定要素を考えてみる。

住居。1年後、今住んでいるところに住み続けているだろうか。引っ越しているだろうか。住み続けている可能性、70%くらいだろう。

職業。1年後、今と同じ職業だろうか。全く同じ可能性、80%くらい。

家族。1年後、今と家族は同じ状態でいるだろうか。同じ状態である可能性、90%くらい。

収入。1年後の収入は、今の収入と比べてどうだろう。きっと増えているだろう。今と同じ可能性は、20%くらい。

年齢。1年後、1つ歳をとっている可能性。これ、100%じゃあ、ない。今の年齢のまま、人生終わってしまう可能性も少しある。98%くらい。

こうやって、1年後のことを考えていると、別にどうでもいいかなと思う。1年後は結果で、考えてどうなるわけでもない。1年前に1年後のことを考えて、それが今日そのようになっていたとしても、それだけのことで、そうなっていなくても、それだけのこと。結果。


1年後の今日、ブログを書いているだろうか。それが、一番どうでもいい。


(河)
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2005年07月29日

違う

人によって思い浮かべることが全く違う。


目をつぶって、文章を思い浮かべる。何でもいい。



まず、何語か。当然日本語だ。バイリンガルの人なんかは、2カ国語とも出てきたりするらしい。


そして日本語の場合、縦書きか横書きか。私は横書き。頭の中のイメージで、右から左に出てくるのではなくて、中心から渦を巻いて湧き出てきて、左から順番に収まっていく感じ。バックは黒、文字の色は薄い黄色。フォントは教科書体と明朝体が入り混じっている。文章の内容はない。文字がイメージとして出てくるだけ。ただの記号の集まり。




では、文字を一文字思い浮かべるとすれば。




私は、「な」。ひらがなの「な」。なんでやろ。でも「な」だ。「あ」でも「ふ」でも「ぺ」でも「河」でも「A」でもなく「な」。「な」が出てくる。


おもしろい。



(河)
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2005年07月25日

地球

今年のニュージーランドの冬は暖かい。

タウランガの近くでは、洪水も起こった。

東京では、地震だ。


最近地球がおかしい。という人がいる。

昔は冬は冬らしく、夏は夏らしかった。日本の夏もこんなに異常に暑くなかった。という。


でも、そもそも地球が自転しながら太陽の周りを公転しているというのが驚異的なことだ。しかも、一定の速度で延々と回っている。おまけに、地軸は公転軸に対して、27度少し傾いている。その傾きも一定だ。


そんなことが永遠に続くと思っている。科学の専門家に言わせれば確かに疑いのない事実なのかもしれないが、素人考えでは、これはおかしい。そんなことがずっと続くわけがないと思う。10年前と今とで自転速度が一緒というほうが理解できない。

ちょっと遅くなってきていますといわれたほうが、そうですか、と納得できる。来年は今年より少し1日が長いですよと。なるほどなーと思える。そりゃしゃーないなと。回ってるんやから。地球は。


だから、例年より2〜3度暖かくても何の不思議もない。その方が自然かもしれない。



(河)







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2005年07月20日

最近自分の中の毒が無くなってきたなと思う。


20代の頃は、毒だらけでおもしろかった。ただ、おもしろかったのは自分だけで、周りは迷惑だったのかもしれない。


人とうまくやっていこうというのを優先させると、毒はじゃまだ。隠しといたほうがうまくいく。


でも、最近は、そんなことよりも、面白けりゃいいかなとも思う。毒がないとおもしろくないし、魅力もない。


そして、毒がちらちら見える人も好きだ。


毒にも薬にもならんより、毒にだけでもなったほうがおもしろいかもしれない。



(河)







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2005年07月16日

ジレンマ

はりねずみがいた。


体全体の15%くらいしか、頭がない。後はみな針だ。


そんなにまでして自分を守る必要があるのだろうか。針を伸ばしてこちらに襲いかかってくるのならまだしも、敵に出会ったらまずじっと動かない。そして針も広げない。おそらく襲われてから針を広げるのだろうが、ただ針を一杯に出してそれで守っているだけ。敵があきらめるまでじっと耐えている。

100%守りの人だ。


それにしても針が多い。みな数は同じなのだろうか。同じだとしたら、なぜその数だけ針が必要なのだろう。

よくその姿で現代まで生き延びてきたものだ。


針ねずみ。100%守りの人たち。あっぱれ。


(河)
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2005年07月14日

友達

ニュージーランドに友達がいる。


最初の出会いは、私が彼のお客さんだった。

何回か会っているうちに、すごい人だと思った。優しいし、賢いし、暖かいし、いろんなことができるし。こんな人になりたいと思った。



彼の家の暖炉の前に座って、二人でワインを飲みながら話をしていた。

最初に会ってから4年くらいが経っていた。

ふと彼が言った。

「われわれは友達だろ。・・・・」


うれしかった。友達と言ってくれた。認められた気がした。私もこの人を大事にしようと思った。ニュージーランドにも本当の友達ができたと思った。




今年の8月の彼の73回目の誕生日にも、家に遊びにおいでと言ってくれている。


何をおいても行こうと思う。


(河)
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2005年07月13日

私の車は1989年に新車で買った車だ。

今年が2005年なので、約16年乗っている。


絶好調。


スピーカーから音が出ないのと、1990年に買ったCDチェンジャーが作動しないのを除けば、全く問題がない。


車は乗れればいい。

安全なことに越したことはないけれど、基本はちゃんと走ればいい。


できれば動かなくなるまで乗り続けたいと思っている。

(河)


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2005年07月12日

あの時こうしていれば、今頃はどうなっていただろう、とか思う。

あの時違う高校を受けていれば、あの時違う場所に行っていれば、あの時違うスポーツをやっていればどうなっていただろう、などと思う。


でも、あの時こうしていればもっとよかったのに、とは全く思わない。


あの時違うことをしていれば、今はない。今に続かない過去はあまり魅力がない。今が一番いい。


(河)

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2005年07月07日

2〜3年前、やたらと死ぬことが怖かった。

人間絶対に死ぬ。自分もいつか死ぬ。それを考えると、怖くてしょうがなかった。

死んだら終わりだ。死んだ後なんてない。なくなるだけだ。死後の世界とか、幽霊になって出てくるとか、そんなことは考えない。死んだ後も違う形で意識が続いていくなんて考えないほうがいい。死んだら終わり。なくなる。それだけ。

今は、死ぬことはあまり怖くない。死ぬことをあまり考えない。まだまだ先のことと、どこかで思っている。


自分が死ぬっていうことを理解しようとすると怖くなる。


ただなくなるだけ。それだけ。


(河)
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2005年07月05日

チャンス

チャンスの前髪をつかめと言う。


これは、前髪をどうつかむかということより、チャンスを見逃すなという意味だろう。

じゃあ、チャンスって何だろうと思う。

今、目の前にあるものや起こっていること、今から起ころうとしていることがチャンスだ、とわかることはあまりない。たまに派手なチャンスもいるけれど、普通そんなにチャンスは目立ってない。


たいてい、「新しい仕事が入ってくる」とか「何かに誘われた」とか「こんな人に会う予定だ」とか、日常の中に埋もれてしまうような出来事。今まで何回も繰り返されてきたような出来事。あるいは、「しんどいけれどこれ今のうちにやってしまおう」とか、「時間も金もないけどやってみたいなあ」ということ。


その中にチャンスはある。


そう思って現在進行中の出来事をよく見てみると、チャンスらしきものたちがいるのがわかる。


(河)


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2005年07月04日

レッテル

年齢からすると、中年なんだそうだ。


なんだそうだ、というよりも、これが流鏑馬やったら殿様にご褒美もらえるだろうというくらい、ぱしっとど真ん中だ。


自分では、中年なんて思ったことない。年とっていないと思っているという意味ではなくて、子供の頃「まだ子供だから」と言われると、「あんたが思っているほど子供じゃない」と思っていたのと同じ理由で、「あんたが思っているほど中年じゃない」と思っている。


そもそも、この年齢の人は皆子供、とか、皆老人とか、皆中年とか、そういうのが今ひとつわからない。嫌いではなく、理解できない。別にそんなレッテル貼らなくてもいいのに、と思う。この人中年ね、この人は、えっ?いくつ。そう、その歳じゃあもう老人やね、とか、別に決めなくてもいいのに。


グループ分けしてレッテル貼れば理解しやすいと思っている人も多いけれど、よけいわからなくなるのに。細かいものを集めたとき、ふたをしないとレッテルって貼れないからね。ふたして一つにまとめて中を見えなくしてからレッテル貼るから。もうレッテルしか見えない。


まして、自分に世間のレッテル貼ってそれに合わせる必要もない。


自分は自分、ただそれだけ、でいいんじゃあないかと思う。



(河)


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2005年07月02日

寒い

寒い。

最低気温マイナス2度。

今、家の前に車でアイスクリームを売りに来た人がいる。

近所の家族が走り出てきてアイスクリームを買っている。お父ちゃんも、お母ちゃんも、お兄ちゃんも、弟も、嬉々としてアイスクリーム屋の車に群がっている。猫までじっとそれをうらやましそうに見ている。

4人とも手に一つずつアイスを持って家に入っていった。



最低気温マイナス2度。真冬のニュージーランド。


(河)
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2005年07月01日

問題解決

今まであまり使ったことのないパソコンのソフトを使って仕事をした。

できた、と思ってもうまくいかない。手順どおりにやっているはずなのに、うまく作動しない。

うまくいかないとイライラする。でも、パソコンのソフトって、まず間違いなく自分が何かミスをしていてうまくいかない。必ず問題解決の方法があるはず。そう思っていろいろ試してみると、必ず問題は解決する。

中学生のころ、数学の証明問題を解いていた時のことを思い出した。おそらく脳みその同じ部分を使っているのだろう。

イライラするし、仕事ははかどらないけれど、うまくいかないほうがおもしろいかもしれない。


(河)
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2005年06月28日

バランス

ニュージーランドで約7年間、仕事を中心に生活した。


途中、いろいろやりたいこともあったけれど、やっぱり自分の仕事をきっちりやろうと思ってそれに専念した。そうせざるを得なかった。


今年の2月、誕生日を機会に、バランスのいい生活を送ろうと思った。仕事とプライベートと言うと簡単すぎるけれど、全てにおいてバランスを考えて時間を使ってみようと思った。


5ヶ月が経とうとしている。


ものすごくバランスが悪い。


一つのことに専念するのも難しいけれど、うまくバランスをとるのもかなり難しい。頭とエネルギーが要る。


でも、ここでこれをやらないと、10年後全然違う方向に行っている。あと2〜3か月の次の一歩で、方向が決まるように思う。


(河)

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2005年06月27日

散髪

今日、Daveのところに散髪に行った。

いつも通りでいいよ、といつものように言った。Daveは、OKと言った。


何十年も前からそうだけれど、散髪されているときに、散髪してくれている人としゃべるのは苦手だ。

気を使っていろいろ話しかけてくれる人も多いけれど、音楽はなっているし、ドライヤーの音やら頭洗っている音やらで聞き取りにくいし、適当に相槌打ったら、適当な奴やと思われるし、「うん」か「はい」かわからん位のいい加減な返事をする。

ずっとしゃべらんと安心していた頃に、急に想像もしなかった話を振ってくる人もいる。無視するわけにもいかないので、また適当に返事をする。

結構疲れる。

散髪屋の人々と、軽快にノリノリで話が弾んでいる人なんて、この世の中にいるのだろうかと思う。


(河)


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2005年06月26日

日曜日

久しぶりによく晴れた爽やかな日曜日だったので、「できうる限り荒唐無稽なことを考えて一文で表わす」という遊びを一人でやった。


「朝起きたら、キリンビールの麒麟がおはようと言って味噌汁を作ってくれた。」とか「田舎の母から送られて来た小さな小包を開けたら、父が恥ずかしそうに入っていた。」とか「かゆいと痛いとこそばゆいの違いがわからなくなったのでずっとかいていた。」とか「八百屋に行ったらジャックが豆を売っていた。」とか考えた。


よく晴れた爽やかな日曜日のわりには、いまひとつぱっとしなかった。今度また挑戦したい。


(河)
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2005年06月25日

世界

ニュージーランドの高校に通っている留学生が言った。「悩みがあるんです。」


「ニュージーランドの大学に行くか、アメリカの大学に行くか、迷っているんです。」



私が高校生の時、アメリカの大学に行くなんていう選択肢はなかった。あったのかも知れないが、そんなこと考えもしなかった。


半世紀前、高校生が九州の田舎から夜行列車に乗ってやってきた大阪より、世界は近くなっている。


「世界」の意味が変わってきている。


(河)


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2005年06月24日

横断

赤いジャンパーを着て町に行った。

道路を渡ろうとしている青い服の人がいた。右手には、「Help me 〜〜〜」と書いてあるピンク色の紙を持っていた。左手がしっかり握ったグリップの先には、真っ黒な盲導犬がつながれていた。

一緒に道路を渡った。

ありがとうと彼は言って、すたすたと去って行った。

次のかどを曲がるまで見送っていた。

彼にとってはよくあることだろう。私は何回も彼のことを思い出すだろう。


(河)










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2005年06月23日

続 人生

新しいことをやって、軌道に乗せて、勢いに乗ってやって、頭打ったりいろんなことがあって、いろんなものを手に入れて、そしたら、手に入れたものを全部捨ててまた違うことをやりたくなる。

別に積み重ねでなくてもいいと思う。人生。

そんなんも、あり。

(河)
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