2004年12月19日

ビジネス

6年3ヶ月間、ニュージーランドでレストランビジネスをやった。

売り上げも増えた。利益もアップした。店も大きくした。「成功したビジネス」と会計士にも言われた。「My favorite restaurant」と言ってくれるお客さんも一人や二人ではなかった。オークランドからわざわざきてくれる日本人のお客さんもいた。「疲れた時に来るとほっとする」と言ってくれる人がいた。イングランドからもう一度わざわざ食べに来てくれたカップルがいた。店でプロポーズをした男性もいた。

「ビジネスはうまくいった」と自分でも思った。

いろいろあった。一度も店に来たことがないのに「素人がやっているからまずい」と言う人がいた。6年たってもその人はそう言ってた。英語もできないスタッフに「もっとちゃんとしたシェフがいる店だと思った」と言われた。「給料なんか安くてもいいです。ワークビザさえサポートしていただければいいんです。雇ってください。お願いします。」と頭を下げた男性に、ワークビザをサポートして3ヵ月後「こんな給料じゃやってられないから辞める。」と言われた。毎日仕事が終わってからスタッフのために作るまかないを「他の店より内容が悪い」と文句を言うスタッフがいた。

当時は、「お前ら人のことごちゃごちゃ言う前に、自分のことちゃんとせぇー!」と思ってた。

振り返って考えた。確かに最初は素人だった。作ってたものもたいしたもんじゃなかった。プロが付きっきりで教えてくれていたとはいえ、プロの仕事といえるものを作っていたかどうか、わからない。だから、「ちゃんとしたシェフ」だったかといわれれば、そうじゃなかったかもしれない。そして、家族3人食べていけるだけの給料をキッチンハンド一人に払うだけの余裕もなかった。余裕もなかったのにその人を雇った。当然まかないは残った食材だけで作っていた。売り物をまかないで出すことは特別な時以外ほとんどなかった。メニューをそのまま出している他の店より内容が悪いといわれれば全くその通りだった。

自分の中の基準で計れば、これ以上できないくらい仕事した。もう限界というところからもうひとつかふたつ越えるぐらいやった。それは自信ある。

でも、違う物差しで計ったとき、ビジネスとしてうまくいっていたのかどうか。自分がやったと思うほどうまくいってなかったのかも知れないと思った。本人がどれだけやったと思っているかなんて、ビジネスには関係ない。そして、ビジネスとして本当にうまくいってたのなら、いろんなこと言われなかったのかもしれない。いや、言わせなかったのかもしれない。

「人のことごちゃごちゃ言う前に、自分のことちゃんとせぇー!」は、自分自身への言葉だった。

見よう見まねで、手探りで、自分で考えてしかやってこなかった。ちゃんとビジネスを勉強しなかった。目の前の必要な知識は知っているけれど、それ以外はほったらかしにしてきた。これじゃあビジネスはうまくいかない。

ビジネスの基礎を勉強した。週に2回、6時間、24週間学校に通った。家で週15時間勉強しないとついていけないカリキュラムだ。12月7日に最後の授業が終わった。明日最後の提出物を出して終了する。知っていることも多かったけれど、勉強になることもたくさんあった。基礎の基礎だけだけれど、一通り勉強した。勉強したからビジネスがうまくいくとは思わない。けれど、今まで不足していた一部の知識が得られたのは確かだ。今後につながる人脈もできそうだ。これからもっと勉強していかないといけないけれど、その最初のステップは踏み出したと思う。

また、予想もしなかったいろんなことが起こるだろうけれど、ちょっとやってみようかと、今、思っている。

(河童)


posted by 河童 at 14:08| Comment(7) | TrackBack(0) | 河童のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上司のTは、私のことを頭の回転の速いやつだと思っている。Tと会うときは、せいぜい頭の回転が速く見えるようにふるまうことにしよう。

近所に住むSは、私のことを明るくてさわやかだと思っている。Sに会うときは、にこにこして挨拶するように心がけよう。

化学の先生Rは、私のことを暗いやつだと思っている。Rといる時は黙っていることにしよう。

いつまで他人の書いた台本通りのセリフをしゃべり続けなければならないのだろう。自分自身を演じ続けている自分はいったい何者なのだろう。

かと言って、脚本と演出を自分でやる一人芝居を誰か見に来てくれるだろうか。自信がないのなら求められる役を嫌でもやり続けるほうがはるかに楽だ。

(河童)
posted by 河童 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 河童雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月18日

どうでもいい

どうでもいいと思ったら、いろんなことを受け入れられるようになった。

そして、どうでもいいと思わなくなった。

(河童)
posted by 河童 at 17:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 河童雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

引き出し

机の一番上の引き出しの中がぐちゃぐちゃだ。

消しゴムがうまく入らない。使わない鉛筆やボールペンが一杯で、気に入ってるペンがなかなか見つからない。使いたいときに限って定規がでてこない。いらいらする。仕事がはかどらないのはこの引き出しのせいだ。人生うまくいかないのは仕事がはかどらないせいだ。何もかもうまくいかないのは、ぐちゃぐちゃの引き出しが原因だ。

机の一番上の引き出しの中ばかり気にしていた。

気がついた。机の場所が悪いのかもしれない。机を置く部屋を変えてみるか。もうちょっと考えた。ひょっとしたら今住んでいるところを引っ越すのもいいかもしれない。違う町に住むのもいい。さらに考えた。いっそのこと住む国を変えてみようか。

もう、消しゴムがうまく入らない引き出しのことなんかどうでもよくなっていた。

引き出しの中はぐちゃぐちゃのままだけど。

(河童)



posted by 河童 at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 河童雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。